今いる場所
暇にまかせて、ホロスコープをぐるぐる回して読みふける・・
という時間が好きだ。
今興味を持っているのは、古典的な読み方なので
出生の天体や、進行の天体などを念入りに見て一人楽しんでいる。
命術は、生まれた時点での星の位置で占うものであるが
体内時計としての進行天体を読むことで
運気が変遷していく様がみてとれる。
これは、現実的にものを考えるとしごく当たり前で
人は生まれた場所にじっとしているわけではないし
次々と人と出会い、場所も変えていくのだから
生まれた時点の運気をそのまま持ち続けるわけではない。
生まれた時のポテンシャルは大したことがなくても
後天的に運をつかんでいくような生き方になる人もいる。
もちろん、その逆も然りだ。
人は、とにかく何とかして良くなろうとする生き物だと思う。
頑張り度合いは人それぞれとしても、
悪くなってやれ、落ちていきたいと考える人は、稀だ。
だから、ポテンシャルはいいのになぜかうまく波に乗れないと
もがくこともあるだろう。
どこで何を間違ったのか、どの曲がり角で失敗したのか・・と悔やみ
今からどうすれば挽回できるのか・・と画策するかもしれない。
気持ちはとても良くわかる。
でも、60年近く生きてきて、今思うのは
今いる場所が全てだということ。
あそこで別の道を選んだら今頃は・・
と考えたくなるのは仕方ないが、それを選ぶことはできなかった。
実力不足だったのか、思慮が足りなかったのか・・
とにかく、今いる場所が全てだと思うしかない。
そして、今いる場所が全てだと、心から納得できたとき
人は、目の前のことに頑張れるし、感謝もできる。
恐らく、この境地こそが「幸せ」なのではないだろうか。