友達について
最近、親しく話す人の中で
「友達」について改めて考えているという人が増えてきた。
50代、60代の女性。
いくつになっても友達って必要だと思うけれど
若いころから親しくしていた人とは、何となく合わなくなったということに
悩む人も多い。
私はどうだろう。
社会人になって地元を離れたこともあり
高校、大学までの同級生とは年に数回会う程度になった。
会社に入って親しくなった人もたくさんいた。
それでも、お互いの近況をだいたい把握している友達と呼べる人は
常に4、5人はいたと思う。
それプラス、ちょっとお茶に誘える茶飲み友達も4、5人いて
友達には恵まれていたと思う。
ところが、40代後半になってきて
長く親しくしてきた学校の同級生たちとは、あまり話が合わなくなってきた。
年に何回か会っても、近況を報告する程度で
お互いの人生はかなりかけ離れたものになったなぁと感じるだけだった。
次第に会う回数は減り、年賀状だけの付き合いになった人もいる。
特別仲たがいをしたわけではないが
そういうものだろうという諦めというか、
関係の薄さを静かに受け入れるというような心境になっていく。
そうなると、どんどん寂しくなるかというと
うまくしたもので、新たな場所で新たな人間関係ができるものである。
今は、以前の職場のメンバーで「アラカン会」なるものを結成し
メンバー6人、月に一回ペースで京都へ繰り出している。
50代60代の女性、+時々男性のゲスト?のような人が登場する。
アラカン会のメンバーが懇意にしている男性を呼んで
飲み会を開くのだ。
先日は、私にとっては以前の職場、メンバーにとっては今の職場の
上司を呼んで一席もった。
白髪頭の上司・・なんと、年下だった!!(笑)
宴もたけなわ、だんだんと上司も打ち解けて
遂に、下の名前をちゃん付で読ばれたりして、楽しんでいた様子。
そんなこんなで、新しいお友達はみんな気さくで明るい。
こんな年齢からこんな楽しい付き合いができるなんて、私はラッキーかもしれない。
疎遠になる人たちと、新たな出会い・・
人生はまさにこうして巡り合いの連続だ。
けれど、年をとっても生き生きと自分の生活を楽しんでいる人は
意外と人との付き合いを最小限にするという傾向もあるように思う。
一人の時間を楽しめる人ほど魅力的だと私も思う。
自分の道をまっすぐ前を向いて進んでいき
途中途中で出会う人と、ちょっとした道草のような感覚で
楽しめる関係・・
そんなのが友達ってことでいいんじゃないか、という気がしている。
かる~く、考えればいいんじゃないかな。