2023年の読書記録から

年間100冊は本を読んでいる。
昨年は、たくさん読めて122冊。

読んだしりから忘れていくので、読む意味あるのかしらんと思ったこともあるが
意味とか関係なく、本を読むことはやめられない。
もはや、生活の一部と化している。

せめて、どんな本を読んだのか記録しておこうと思い
いろいろアプリを調べてみて
読書メーターを試してみたが続かず・・
どうも、感想を書くのがめんどうだった。

なるべくシンプルなもの、と探したら「ビブリア」というアプリを発見。
読んだ本と読みたい本に分けて登録できる。

冒頭で、昨年122冊読んだと書けたのも、ビブリアのおかげ。
本好きでめんどくさがりな人にはお勧めです。

さて、2023年はどんな本を読んだのか。
リストをざっと見て、お勧めだと思うものをピックアップしてみよう。

アンソニー・ホロヴィッツ著
「カサザキ殺人事件」上下
「ヨルガオ殺人事件」上下
「メインテーマは殺人」
「殺しのライン」「その裁きは死」「ナイフをひねれば」

推理小説では、ダントツ一押し。
アンソニー・ホロヴィッツなる作家が登場して、事件を解決していくストーリーだが
途中で、「えっ? どういうこと・・」と前に戻って何度も確認したくなる大どんでん返しの連続で
何冊分も読んだかのような読後感がたまらない。

凪良ゆう著
「汝、星のごとく」

登場人物が若い小説ってあまり読んでいない。
青臭い物語には興味がないから。
なので、あまり期待せずに読んで驚いた。
読んだ理由は、前作の「流浪の月」がかなりよかったから。
本作は、完全に前作を超えている。
ノンストップという言葉がぴったりで、とにかく文字が波となって先へ先へと運んでくれる。
読んだというより、映像を「見た」感覚に近い。
若い主人公たちが紡ぐ人生。中島みゆきさんの「糸」のように絡み合い、織りなす布。
2023年の本屋大賞受賞作。文句なしの傑作。

背筋著
「近畿地方のある場所について」
雨穴著
「変な家」
「変な絵」

娘たちと一緒に読んだ不思議ワールド。
オカルトチック、推理系・・なんとも言えない後味の悪さ。
はまる人にははまると思う。

稲垣えみこ著
「家事か地獄か」

アフロヘアの著者は、大手新聞社を退社後、いわゆるミニマルな暮らしを営んでいる。
前作の「老後とピアノ」もおもしろく拝読したが、本作はかなり気に入ったので購入して本棚にある。
電気をほぼ使わず、シンプルな食事や暮らし方を実践している方。
身の丈にあった暮らしをすると、認知症になりにくく、例え発症しても生活が続けられるという話が
とても興味深い。流れるような文体でさくっと読ませ、にたっと笑える内容です。共感。

山本文緒著
「自転しながら好転する」
「無人島の二人」

昔から大好きな作家さんでした。残念なことに、2021年に58歳にて亡くなられました。
無人島の二人は、闘病の記。読んでいて辛かった。最後まで書いてくださりありがとう。
ご冥福をお祈りいたします。

木下龍也著
「天才による凡人のための短歌教室」

短歌にはまった一年。きっかけはこの本。
たまたまテレビで著者と谷川俊太郎の対談を見てた。
短歌って素晴らしいと思う。自分でも作ってみてるけれれど、なかなか難しい(^^;

まだまだあって、きりがないので、これで一応ラスト。

真魚八重子著
「心の壊し方日記」

かなり暗い内容。自殺を試みた著者の体験も赤裸々に描かれている。
私がものすごく心に響いたのは、本に対する考え方。
著者は大量にあった本を処分した。そのことについて、
「大事な本を処分するというのは、魂に関わる問題なのだ」という。
「自分の精神を作り上げている歴史と言うべき書物を軽はずみに失うのは
自ら人格をそぐ行為に等しい」
「背表紙を見れば、一目瞭然と言えるほど、濃密な個人史だ」
と表現されている。

私も本棚を一気に処分したことがあり、上記の感覚に陥ったことがある。
一気に処分する時って、気持ちのリセットを求めているけれど
実際に本棚の空洞を見ると、心が付いて行っていなくて、変に落ち込んでしまった
ということがあった。
本の断捨離は考え物。又徐々に増やそうかと思うほどの説得力があった。


もっと紹介したい本はたくさんあるので、又の機会に^^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です